「マセラティのハイパフォーマンス・バージョン」
などと形容されるグラントゥーリズモのスペシャルグレード、MCストラダーレ。
ドバイ市場では、おそらく他国よりこのグラントゥーリズモ・MCストラダーレの流通量が多く中古でも数多く出ている。
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通常のグラントゥーリズモに外見はそっくりで、グラントゥーリズモと同様に大人も座れる後部座席もしっかりと付いているが、中身はパワーアップされ、Raceモードを搭載している。
マセラティ・グラントゥーリズモ MCストラダーレのスペック
メーカー:マセラティ
モデル:グラントゥーリズモ MCストラダーレ
製造国:イタリア
販売開始年:2011
エンジン:4.7L V8
出力:444HP
0-100kph:4.5秒
トランスミッション:MCシフト(セミオート )
駆動方式:FMR
インプレッション(感想)
そして実際運転してみると、「マセラティ最速」などというと非常に厳つく、ごついイメージがしてくるが、これが結構上品で非常に運転しやすい。
フェラーリ458イタリアが結構運転しやすい、ラグジュアリーな車であることは以前書いたが、このマセラティの方がはるかに運転しやすい。
レビュー:フェラーリ458イタリア
もちろん純粋なスポーツカーとグランドツアラーの違いはあるのだが、フェラーリ458やF430を運転した後にグラントゥーリズモ・MCストラダーレに乗ると、コンフォータブルなセダンを運転している様な感じもしてくるのだ。
そして装備などラグジュアリー度では、同じイタリアンでもフェラーリよりマセラティの方が上だ。
まず運転席に座るとシートが458などの本格スポーツカーに比べ高めで、見切りがしやすく、乗用車に近い感覚なので安心して乗れる感がある。
運転モードは、AUTO、Sports、そしてRaceの三種類があり、Autoモードではお金持ちお姉さんでもオートマモードで簡単に運転できる設定だ。
どうもこのAUTOモードではパドルシフトで変速することはできないらしく、オートマで走るのがデフォルト。そして非常に静か。
スポーツカーでここまで静かでいいんだろうか?という気がしてくるが、やはり静か=ラグジュアリーさを演出するためだろうか。でもエンジンスタート時は吠える。
ただし一点このオートマモード。これが最新デザインの車ではないためか、ギアチェンジの際に「ガックン」と結構な衝撃がある。
これはフェラーリF430の時にも思ったことだが、結構な変速ショックがあり、オートマモードだと自分の意思に関係なく変速していくので、このガックン感は結構気になる。
一方Sportsモードに設定し、パドルで自分でギアチェンジする場合には、自分の予期する時点でギアチェンジを行うので、このガックン感が「ギア入りました!」という感じで運転の楽しさを感じさせ、逆にちょっと心地良かったりもする。(最近のディアル・クラッチ・トランスミッションに慣れた人だと不満に思うかもしれないが。)
そんなわけで、運転がある程度好きな人であれば、この車はSportsモードで走るのがデフォルトかな。(まあそもそも運転好きでなければこの車は買わないかな。)
そしてMCストラダーレのみ搭載しているRaceモード。
クウォ〜ン!と快音を立てて加速する様は・・・官能のエクスタシー。
素晴らしいイタリアン・エンジンサウンド。
このRaceモード。サーキット用にとっておいてはもったいない。毎日公道をこれで走りたくなる楽しさです。
勝手なまとめ
- 運転しやすい、普通の高級セダンの様に運転できる
- AUTOモードにしておけば、誰でも乗れる高級車
- ただしギアのみ結構な衝撃
- 結構でかい
- 素晴らしい加速が楽しめるスーパー・ハイパフォーマンス・カーだが、大人が乗れる後部座席が付いているなど意外に機能的
- Raceモードのサウンドは最高!
- Ferrariのスポーツカーの 様にすぐパッテリーが切れたりしないので、 安心。
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