何たって家が買えてしまうのだから。
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内装のレザーが・・・
イタリアンデザインが ・・・
エンジン音が ・・・
0-100mが3秒台 ・・・
これらの理由が普通の人の3000万円をジャスティファイできるのだろうか。(いやできない。付加疑問形)
ただ単にA地点からB地点まで行くのならカローラだってフェラーリと同じ仕事ができるよね。公道には法定速度があるのだし。
だけどそういう理屈じゃなくって五感に訴える車がフェラーリだと思う。
私は特にクルマ好きではないが、運転席に座ってレザーの匂いを体感し、エンジンをかけると「うう〜ん♡」と思ってしまう。
フェラーリを所有するという事に特別な何かを感じてしまうのもまた然り。
というわけで現行488GTBの一つ前のモデルになり、(ドバイでは)中古価格も値ごろ感の出てきたフェラーリ458イタリア。
フェラーリ・458イタリア(クーペ)のスペック
メーカー:フェラーリ
モデル:458イタリア
製造国:イタリア
販売開始年:2009年
エンジン:4.5L V型8気筒 DOHC
最大出力:578PS
トランスミッション:7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)
駆動方式:MR
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インプレッション(感想)
早速何も考えずに走り出し、レーン変更をしようとしたところ、
アレ?
ウィンカーのバーが無い。
とりあえずシグナル出さずに走りつつ、ハンドル周りを確認すると、ステアリングの一部に左右を向く矢印が。(⇦ ⇨)
これか。早速ボタンを押して右にレーンを変え、さて・・・
止め方わからん。
しばらく右ウィンカーを出したまま疾走してしまいました。何のことはない、もう1回押せばいいだけでした。
こんな操作をする車は初めてだったので面食らってしまったが、これ以外にもクラクションがハンドル握った左右の親指あたりについていたりと、ハンドル握ったまま多くの操作ができる様に、やたらとハンドル周りにボタン類が多い。逆にコンソールはシンプル。
ステアリングの上部には、エンジン回転が上がると赤で点滅する表示メーターまでご丁寧に付いています。
前述の照明関連以外は、操作スイッチ類の位置や内装の雰囲気はF430と同系統で、センターコンソールにはリバースモードとAT/マニュアルモードの切り替えスイッチが付いています。
走らせてみると、前のモデルF430の無骨な感じが減って非常に運転しやすいです。確かにF430と同じく後ろのエンジンでグイグイ押される感じはあるんだけど、それでも安心感があるのは運転のしやすさから来ているのだろうか。F430の方がちょっとした「怖さ」を感じた気がします。
当然フェラーリだから後方の視界は悪いが、F430よりも前方の見切りが良い感じがするし、何と言っても運転しやすさを感じるのはベンツの様なパワーステアリングかな。もちろんベンツのセダンのそれよりは重いんだけれども。
そう、この車を簡単に言ってしまえば「メルセデス・トリートメントを受けたF430」という感じ。
(フェラーリ・カリフォルニアほどではないが)この運転のしやすさが、「誰でも運転できるフェラーリ」と言われる所以だろう。(まあF430もけっきょく誰でも運転できるんですけどね。)
Sportsモードだと音も3000回転以下ではF430に比べると割と静かで大人しめ。
でも3000回転を超えると、バルブが開くのか突如フェラーリらしい爆音を響かせます。どちらかと言えばフェラーリ特有の甲高い音ではなく重低音な感じの落ち着いた響き。Raceモードだと結構最初から爆音です。(F430は最初から爆音だった気がします。)
そして当然、車のレスポンスは素晴らしい。よく回るエンジンは非常によく吹き上がります。
アクセルを踏み込んだ時の反応も素晴らしく、「自分でマシーンを操っている感」で楽しくなります。
この楽しさが高いお金を出してスポーツカーを買う醍醐味ですよね。
それからトランスミッションがDCTになったことで、変速が早い!
かどうかは素人の私にはよくわかりません・・・
ただしF430や360モデナのF1マチックの変則時にあった「ガックン」感が無くなり非常にスムースです。(それがちょっと寂しい?)
結果として誰でも楽しめる、非常に完成度の高いスポーツカーだと思います。そしてフェラーリを所有している、ということに恍惚感を覚えるならコレしかありませんね。
でもATモードはいただけません。
(ATモードとマニュアルモードの切り替えはセンターコンソールの"AUTO"ボタンを押すことで切り替えます。)
ATモードで走ると2000回転を超えたところですぐにシフトアップしちゃいます。そして時速70キロに到達する前に7速まで入ってしまいました。とにかく3000回転以上になりません。まるでこれでは国産車のエコモードです。
しかも駐車場で徐行運転しているだけで3速までアップします。
何でこの様なセットアップになっているのか不明ですが(もしかすると調整できるのかもしれませんが)、これではフェラーリに乗っている意味がありません。
Sportsモードだとエンジンが吹き上がる前にシフトアップしてしまうので、非常に静かです。しかも3000回転以上にならないのでガソリン代も若干安そうです。(フェラーリが静かな事&エコ走りをする事、に魅力を感じる人はいないと思いますが。)
やっぱりスポーツカーなので低速すぎるとギクシャクしますから、混雑した街乗りをATモードで走ったら、「何か非常に具合の悪いメルセデス・ベンツに乗っている感じ」がします。多分東京の街中をATモードで運転したらそんな感じかもしれません。
動画:フェラーリ458 スタートアップ/エンジン音/試乗
勝手なまとめ
- 非常に完成度が高く、満足できるスポーツカー
- でも誰でも乗れる
- 見た目女性的なフォルムの美しさはさすがのフェラーリです
- レザーの内装は高級感があります
- 私の様に人前で目立ちたくない人には向かない車です
- 毎日乗る車ではありません
- でも10日乗らないとバッテリー上がります
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